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持ち込み体験記。
私ジョン尾崎が2011年、12月5~7にかけて行った持込みの体験を書き残したものです。
内容については私見を多く含むので、全てが正しい情報とは限らず
持込させていただいた部署様、編集者様個人に対して何らかの意図を持った発言ではありません。
あくまで、個人的なものですので、そこを踏まえたうえでご閲覧よろしくお願いいたします。


今回持ち込んだ作品は、12月10日現在、マガジン編集部様宛に投稿した作品であり
その結果発表がまだ行われていないものなので、公開は致しておりません。
万に一つでも受賞する要素はありませんが、褒められる行為ではないと思いますので
発表後までウェブ上での公開は控えさせていただきます。
内容が理解できない事もあると思いますが、それらは漫画公開後にまた読み返して頂ければ幸いと思います。



現在は公開しております。
漫画置き場
からご覧頂けます「うそつきのはなし」です。
読後、以下の持込体験についてご覧頂けるとより意味がわかりやすいと思われます。





















▼持込先:講談社 月刊アフタヌーン        
▼日時:2011年12月5日 17時〜 20分ほど          
▼原稿を見て頂いた場所:ロビー近くの休憩所のような場所      
▼応対して下さった編集者の方:Mさん 20代中盤に見える男性 無表情だが丁寧       
▼読んでいる時の様子:2pずつ横に並べて見る式 見開きスッ飛ばし              
▼お話していただいた内容 
・画力が足りておらず、キャラクターの特徴が目立たないため、区別がつかない。
・舞台が刑務所のような場所のため、背景は少ないのかもしれないが、それを補う方法を考える。
・主人公たちの状況に緊迫感が足りない。どのような状況で、どんな苦労をしているのかが伝わってこない
・どこをキーポイントとして、話が展開しているのかが分からない、何を伝えようとしているのかを明確に。
・話自体は、オーソドックスで小奇麗にまとまっているが、いかんせん伝わりにくいのが問題。
▼ジョン尾崎の私見    
初日、初めての持込みということもあり、超絶緊張状態であったが、予想よりキツい言葉をかけられずにホッと一安心。
もっと想像では「つまらん!(ビリィィッ)」とかされるのかと思っていましたが(近年、そのような行為は行われておりません)
適切に、何が面白くて、何がつまらないのかを指摘していただけました。
また、全社で唯一、作品を「ファンタジー」ではなく「過去のヨーロッパ」と認識していました。
過去の英国に悪魔が出現した、という設定で組んでいたので理解して頂けた様で素直に嬉しかったです。
7社回ってみた感じで言うと、おそらく一番スタンダードな、持込みを見る業務をこなしている方に思えました。
▼アシスタントについて
まず、現在の画力では難しい、まずアシから始めるには背景の上達が必要。


▼持込先:講談社 月刊少年シリウス        
▼日時:12月5日 18時〜 45分ほど          
▼原稿を見て頂いた場所:編集部内のソファのあるスペース 紅茶出して頂きました。あったかかった。      
▼応対して下さった編集者の方:Tさん 30代中盤の男性 穏やかというか、少しおどおどしてると言うか。         
▼読んでいる時の様子:一度目をサクサクと読み進め、もう一度通して。              
▼お話していただいた内容 
・何を主張したいのかを明確にし、軽い情報と思い情報にメリハリをつける。
・自身の作風を考え、インパクトのある特徴に変えていく。
・コマ割が単調で、テンポが悪い。 ・全体の構成が悪い、描き始める前に何度も確認し、構成を整える努力が必要。
・いっそ、主人公が出会う前でなく、出会ってからの話でも良いので、展開を詰め込みすぎない。
・30p前後の読み切りを作るに当たって、個人的にはへうげものの作者である山田芳裕さんの短編がオススメ
・話の内容自体は悪くは無い。
▼ジョン尾崎の私見          
編集部に着いて、予約していた事を伝えると、Tさんが来るまでこちらで〜と、仕切られたスペースのソファへ案内され
しばし待つと、アンケート用紙を置いて「ちょっと待っててね」と何処かへ、その後紙コップで紅茶を頂きました。
で、お話をし始めると、なんというか、あちらも緊張しているというか、あまりキツい言葉を言わないようにと慎重なのか
お互いにちょっと挙動不審で話をしました。いや、もちろんあちらはプロなので、ちゃんと話すことは話してくれたんですけどね。
途中で、仕切りの向こう側から「あれ、読んだ?俺は面白くないと思ったんだけど〜」と大声で話す男性の声が聞こえたりして
なんとなく編集部の内側の感じが伝わってきて楽しかったです。
▼アシスタントについて
月刊だけで食べていくのは難しいので、上京するなら週刊に就いたほうが良い


▼持込先:小学館 週刊少年サンデー        
▼日時:12月6日 14時~ 25分ほど          
▼原稿を見て頂いた場所:編集部内の仕切られたスペース      
▼応対して下さった編集者の方:仏頂面の30代男性Mさん と 新人?らしきメガネをかけた男性Eさん         
▼読んでいる時の様子:Mさんが2p並べて読み、終えたものを横のEさんに回し、Eさんは1pずつ読み。              
▼お話していただいた内容 
Mさん
・明らかに画力が足りていない、まずは好きな漫画を全ページ模写するなどする。 画力だけは編集者にはどうしようも無いので自分で。
・悪魔を殴るという行為はどれほどの危険性を持っているのかが不明、それらを含めた伏線を立てる。
・読みきりにおいて大切なのは読みやすさであり、まずは「騙らなくても皆わかる」現代を舞台にするなどして、ファンタジー要素はプラスαで。
・設定が囚人というせいもあるが、キャラクターが区別しにくい。
・この設定である必要性が分からない、現代に悪魔が出てきても大差ないのではないか?
Eさん
・序盤で「おぉ?」と引き込まれるが、その後の説明のわかりにくさのせいでその気持ちがどこかに行ってしまい、失速する。
・動きが少なく、見開き以外が地味すぎる。
・女の子がもっと魅力的に描けていれば、要所要所で引き込む材料になる。
・絵自体は、スッキリしていて見やすい。
▼ジョン尾崎の私見         
おそらく、編集部内の新人さんの研修も含めていたのでは無いかと思いますが、お二人同時に見ていただきました。
自動車免許の取得の際に、後ろに新人教官が乗ったことがあるので多分あんな感じかも知れません(今関係のある話ではない)
なんというか、もちろん私見なのですが、後述のアシの話でもそうなのですが
新人育成が下手なサンデー、の噂に少し信憑性を持ちました。
兎に角、ファンタジーはいらないからまず現代をやれ、という事を遠まわしに何度も言われ、まず何より賞を目指せと言われました。
新人らしきEさんのほうがそういった印象が薄く、素直に実直な感想、といった感じの言葉を頂きました。
あと、少年サンデー まんが☆カレッジ持込みノートという黄色い紙を頂きました。
評価はA~Dの 絵・構図C キャラクターB-  ストーリーC とのことでした。
▼アシスタントについて
自力で努力賞を取れる作家に限る。ごく稀に持込みから即アシ入りもあるが、まずは賞を取りましょう


▼持込先:小学館 月刊IKKI
▼日時:12月6日 15時〜 30分ほど          
▼原稿を見て頂いた場所:1F 面会ロビー      
▼応対して下さった編集者の方:マスクをしていて時々咳き込む少し太めの30代前半男性         
▼読んでいる時の様子:かなり飛ばし読み            
▼お話していただいた内容 
・画力が明らかに厳しい。
・画力は世界を説明する最大の手段、これさえ出来ていれば言葉は要らない。
・何処で何をしているのかが曖昧で、この世界に現実の人間を放り込んだら、同じ反応をするとは思えない。
・最初に手前のオッサンが主人公だと思ったくらい、主人公の区別がつきにくい。
・見たことのあるキャラクターの気がしてならない、想像を超えてこない。想像を超えてこないキャラは=魅力が無い
・見開きの気合の入った絵を全ページにするくらいの気合が必要。
・スジが通ってないわけでは無いが、流れがわかりにくいのでそう見えない、そのせいで見開きが格好良くない。
・物語の種明かしの部分すら言葉説明してしまっている。
▼ジョン尾崎の私見         
マスクをして登場したので、どんな表情をしているのかが読めなかったものの、マスクの下はヒゲ面でなんだか良い人そうでした。
〜じゃない?〜だよね。的な、分かるよね?と促す形の話し方で、こちらも会話に参加しやすく、楽しかったです。
内容については、ここまでの3つ以上に、物語のリアリティ、構成の仕方に着眼点を置いており
なんというか、マイナー誌的なこだわりがよく見えました。なるほどなぁ、と納得。
しかし、同時に今回の最大のミステイク!
「うちに持ち込もうと思った理由は?」と聞かれた際に「石黒正数先生の・・」と言って「あ、しまった違う、IKKIに石黒先生はいねぇ!!」と気づいたものの
あー、うん、へぇ・・みたいな空気になってしまった。何故大人しくドロヘドロめっちゃ好きです!って言わなかったんだ。
そして、終わった後に「えーと、石黒先生って事は、この後ヤンキンとかRYUとか行くのかな?」と聞いてくれる優しさ。
本当に申し訳ありませんでした。

そして何の縁なのか、札幌に帰る前、駅前で突然後ろから「〜〜さーん!」と私の名前を呼ぶ声に振り向けば、車から顔を出していた彼。
こんなどうしょうもない私を2日後も覚えていて声をかけて下さって本当にありがとうございました。
お名前を伺っていなかったので、次に持込みした時には当たるか分からないけれど、また機会があれば見ていただきたいです。
▼アシスタントについて
前述の流れがあった事と、具合があまりよくなさそうなこともあり、質問する気になれず、質問は特に無いです・・と言ってしまい聞けず。


▼持込先:集英社 週刊少年ジャンプ        
▼日時:12月6日 17時~ 30分ほど          
▼原稿を見て頂いた場所:バクマンでおなじみのあそこ。 1番席でした。     
▼応対して下さった編集者の方:Kさん 太めの20代男性         
▼読んでいる時の様子:明らかにつまらなさそう 思ったよりはゆっくり              
▼お話していただいた内容 
・まず、個人的には面白いと思う(つまらなさそうに見えていたので、これには驚いた)
・導入が分かりにくいため、内容が入ってこない。
・シチュエーションにこだわるのも良いが、面白いシチュにはまずキャラありき。
・シチュで面白がらせるものの代表は、世にも奇妙な物語、あれはキャラクターが一般人だが、話が面白いので、満足する。
 が、同時に「続きが見たい!」とは思わず、スッキリと「あー、面白かったー」となるだけ。
・漫画に必要なのは「次が読みたい!」という欲求であり、極端な話、読み切り作品には大した意味は無く、読み切りを描くのが上手いからと
 新人賞などを取ったところで、それだけなら連載とはなんら関係ない。もちろん賞に意味が無いわけではないが。
・最大に大事なのはキャラ、言ってしまえば世界は全てキャラで成り立っている。上手いサッカーが見たければブラジルのテレビを見れば良いし
 上手い野球が見たければメジャーを見れば良い、しかし人々はイチローが見たいから、新庄の出る試合を見るし、なでしこを見る。
 ワンピースは誰が海賊王になりたのか、一繋ぎの財宝が何なのかなどはどうでもよく、ルフィが海賊王になるのを見届けたいから皆読む。
・主人公のキャラが薄くても良い。13日の金曜日のジェイソンのように、主人公が普通のほうが逆に敵が強大に見えるというものもある。
▼ジョン尾崎の私見         
びっくりするくらいのキャラクター押し。さすがジャンプと言いましょうか。
しかし、その内容については凄まじい説得力。
キャラの話しかほとんどしていないのに、それだけやれば良いと錯覚してしまうほどの。
あと、仕切りの向こう側の席で他の作家さんが面会しているようで
女性「私、二次元男性しか愛せないんですよ」編集「ご結婚なさってるじゃないですかw」女性「そうですけど、真に愛せるのは二次元だけで〜〜」
男性「わかるっ!?ここがね、もっとグッと来る感じで!」
のような会話が聞こえてきました。いやぁ熱い。
あと、持込みで原画見本帳を頂いたという話をいくつか見かけたので、試しにもらえないか聞いてみたところ
「原則、新人賞だけです」とのことで、頂けませんでした。くそぅ・・人によるのかなぁ、欲しかった。
とはいえ今回の原稿を新人賞に応募するのはあまりに図々しいので諦める。
▼アシスタントについて
話が終わって「質問はありますか」とも聞かれずに席を立たれたので慌てて原画見本帳の話を振り、その後アシにつてい聞くタイミングを逃す。


▼持込先:集英社 ウルトラジャンプ        
▼日時:12月6日 18時〜 35分ほど          
▼原稿を見て頂いた場所:編集部内の会議室     
▼応対して下さった編集者の方:Tさん 20代後半くらいの背が高くほっそりした男性         
▼読んでいる時の様子:かなりゆっくり、じっくりと左右見比べつつ。          
▼お話していただいた内容 
・まず画力については、御自身理解しているでしょう
・全体的に緊迫感が伝わってこないため、どれだけ深刻な事態なのかが分かりにくい。
・人型悪魔と獣型悪魔の違いがわからない、何故その違いがある?契約すると、双方にどのような利益がある?などが不明確
・メリハリが無い、話をするのにコマを切り分けすぎている、必要なところに絞り台詞を少なくする。
・世界は背景で語る。
・アップ以外の絵が駄目、360度カメラを回せるように。
・枠線、はみ出しなど、細かいところに気を配るのがプロ
・完成原稿を1000枚描けば誰でもプロになれる。
・自身の長所を考える。まだ大味なのでハッキリとは分からないが、バトル一辺倒になりやすいファンタジーモノで人間ドラマをやろうというのは良い
・まずは32pやりきったことは誇っても良い。それが出来ない人間のほうが圧倒的に多い。
▼ジョン尾崎の私見         
一言で、素晴らしい。
シリウスより短く、他より多少長い35分間でしたが、その間で頂けた有益情報が圧倒的に多数で、すごくためになるお話をいただけました。
この持込内容には、簡潔に描いてありますが、記述しにくい細かい内容も色々と頂けて、もう何ていうか、素晴らしい。
初めての方も、それ以外の方も是非オススメです。まぁTさんに当たるかは分かりませんが。
マジで頑張って原稿完成させたらまた名指しで見ていただきたい!
今回のMVPでした。いやぁ・・・これが名編集者というものなのかなと。いや、連載陣にとってどうなのかは不明ですが、とりあえず私にとっては。
▼アシスタントについて
月刊でも食べていくことは出来る、具体的には月の序盤、中盤、終盤、と入れていく掛け持ちスタイル。
中堅作家なら地方で描いている人もいるが、アシ本人が連載を望むなら、首都圏が良いし、週刊の方は月収制が多いので勘定が楽。
どんな作家に就くかが全てだが、良い作家が全て良いというわけではなく、中にはメンヘラ作家についたがために早く離れたい一心で連載を勝ち取った人も居る。


▼持込先:月刊少年ガンガン        
▼応対して下さった編集者の方:Sさん         
▼お話していただいた内容 
・意味不明な説教
▼ジョン尾崎の私見         
えー・・・っと。

ある意味で今回のMVP賞です。

私ジョン尾崎、持ち込みをするに当たって、前週から電話をかけていたのですが、金曜の午後にガンガン持込担当の方が不在だったため

5日、ホテルについてから改めてお電話させて頂きまして、その内容が大まかに以下のようなものとなっております。S=編集 J=ジョン尾崎

S「お電話変わりました、持ち込み担当のSと申します」
J「こんにちは、〜〜と申します、原稿を見て頂きたくお電話しました」
S「えーと、どちらからお越しの方でしょうか?お時間希望などありますか?」
J「はい、札幌からきました。5~7日の間東京に滞在する予定なのですが、よろしければ7日の日に持込させて頂けませんか?」
S「〜〜さん、受賞暦とかあります?」
J「あ、いえ、ありません。持ち込みも初めてです。」
S「・・・あのね、5,6日と他のところに持ち込むつもりかもしれないけど、ハッキリいって、初めてでいくつも周ったところで大して意味もないし
  最悪、そこでちょっと良いこと言われただけで、それを思い出として持って帰りました、みたいなこともあるわけで〜〜〜〜〜〜〜」
J「え?・・・はい。」
S「第一ね、いきなり電話して、もう東京来てるんで明後日お願いします、ってのがムシが良すぎると思わない?
  普通ね、来る日取りが分かってから先に電話して予約するものなのね。」
J「(あまりに声が大きいので受話器を離しはじめる)」
S「で、さっきも言ったけど、いくつも持っていってちょっとずつ様子を見ようとかっていうのも〜〜〜」
J「あの・・・」
S「ん?」
J「先週お電話したんですが、その際担当者が不在と言われまして、土日は受付外でしたので本日お電話させて頂いたのですが。」
S「あ、そうだったの。(謝罪なし) でもね、だからっていきなり「この日じゃないと駄目なんですが」って言うのは〜〜〜〜〜〜〜」
J「(喋るのを止めなさそうだったので)あの、駄目だったら良いんで」
S「ん?ああ、いやそうじゃないけどね、とりあえず持ってきてもらtt」
J「今回は機会が無かったという事で、失礼します。」
S「出来が良かったr」

と、いった具合で、突然大声で説教されて吃驚して3分くらい硬直してしまいましたが、そんなわけで持込にはいけませんでした。
ガンガンは7年間購読していた雑誌であり(ソウルイーター以外読む物が無くなり、先月で購読を止めた)
けっこう愛着があっただけに、残念です。
終始他社への持込は意味が無いというような事を言っていたので、5,6日を置いてから後回しに持ってこられるのが不快だったのかも知れません。
かといって、予約してしまったものをキャンセルするというのも他社に失礼でしょうし
第一、5,6日に他社持込するとは一言も言っておらず、仮に別の用事があるため7日しか駄目な人とかだったらどうするんでしょう?
切る直前まで「見てみて出来が良かったら」と妙な上から目線だったし。いや、私の原稿の出来が良いとは思いませんが、彼はその時その事実を知らないわけですし。
なお、後述の電撃大王様も先週中の予約が出来なかったものの、2日後を快く了承して頂けました。
そして、他社持込については、他の全社は「他社に持ち込んで色々な意見を聞くと良い」と言ってくださったので、彼個人の意見でしょう。
ガンガン全体がそうだという訳では無いでしょうが、S水さんが電話応対した際には最新の注意が必要そうです。これから持込を考えている方はどうかご注意を。
いやぁ・・・いろんな人がいるもんですねぇ


▼持込先:角川書店 電撃大王        
▼日時:12月7日 14時〜 40分ほど       
▼原稿を見て頂いた場所:角川第三本社ビル14F  面会ロビー      
▼応対して下さった編集者の方:Iさん むっつり感のただよう痩身の30代男性        
▼読んでいる時の様子:凄まじく早い つまらなそう   
▼お話していただいた内容 
・まず、面白くないです (最後にしてついに聞けた、開口一番のこれ!)
・漫画の基礎である模倣がまず出来ていない、もっとしっかりと真似をする。
・枠線がガタガタ、枠間の太さが違う、内枠線をちゃんと理解していない。
 そういった、基本的な見た目がまったく雑なので漫画ではなく"漫画みたいなもの"でしかない。
・32pで説明が足りなくなるのは良くあることだが、2時間映画では許される投げっぱなしも漫画では許されない、説明しなければいけないことを減らす。
・構図がずっと同じで退屈。 ・作者が頭の中にある設定で理解できても、紙面上に無ければ読者は理解が出来ない。
・描きたいことを中心に考える。何を描きたい、これを描きたいから、全ての流れをそこに集結させる構成を作り上げていく。
▼ジョン尾崎の私見         
怖かった。
怖かった、というのは別に恐怖した、という意味ではなく。
これまでの編集の方には無かった言い難い事をド直球で投げかけてくるストレートさ。
一つ一つに対して「〜〜なのは、何故かわかる?」「〜〜で、どこが悪いか、分かるかな?」と、考えることをこちらへ促す。
なんと言うか、スパルタ教師のような人でした。的確に悪いところを指摘し、あとは自分で考えろ、わかるはずだろ?という具合のマンツーマン。
優しい言葉は無く、兎に角自分で考えて自分でこなせ、それ以上の事は無い。それが最善である、と言われた感じですね。
しかし、それが私にはとても心地よく、背筋がビシッとなる感覚がして、ウルトラジャンプのTさんに並び、多くを学ばせていただきました。
とはいえ、あの真っ向からの打撃に対して抵抗の無い人は下手したらへし折れてしまうこともあり得ると思いました。
個人的には叩いて立ち上がれないのは掃いて捨てる、というのは嫌いじゃないのですが、時代はゆとりなので良し悪しかなと。
▼アシスタントについて
あと4ヶ月しかないけど、必死で頑張ってください、一ヶ月1作品書き上げれば大丈夫でしょう。





と、言ったところで7社の持込みの体験記でした。

個人的にはやはり、ウルジャン>電撃 が素晴らしく感じました。他の方々が悪いという意味ではなく(アレを除く)
ジャンプでは兎に角キャラ、サンデーは受賞主義、ウルジャンは画力のように多方面の意見がある中で
一個人の作家として背中を押していただいた気持ちになれたのがこの二社が特に強かった、という事です。
電撃のIさんはウルジャンTさんとそう差異があったようには思いませんでしたが、上記通りキツい物言いをする方なので
人によっては合わない、という方も居るであろうという見解で、ウルジャンTさんは誰に対しても最高のパフォーマンスを発揮する方なのではないかと思います。
よって、今回私個人今回の持込で一番感銘を受けたのはウルジャンのTさんでした。本当にありがとうございました。
いや、別に上から目線で「俺が選んでやるよ、光栄に思え」という意味ではなく。本当に素直に感謝しております。

そんなわけで一山超えた2011年12月10日(これを書いているのは8日)
まず第一目標として、卒業後即アシに入れる程度までのレベルアップを目指し、精進したいと思います!

今回の話が持ち込みを考えている皆様の参考になると幸いです。



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